“浚渫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんせつ69.2%
しゆんせつ15.4%
さら7.7%
さらひ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくこの浚渫しゅんせつ機械の小屋と土手はおそらくこの美しい上高地の絵の上にとまった蠅か蜘蛛くものような気のするものである。
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
四、鉱業人は、上野かうづけ国待矢場両堰水利土切会と契約し、自費を以て両堰水門内に沈澱場を設け、時々之を浚渫しゆんせつすべき準備中なり。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「このほりは、五年も浚渫さらってないぞ。槍や馬の稽古ばかりしていたって、足もとに、こんな泥を溜めているようじゃあ……だめだ」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浚渫さらひ船はいづこの海を浚つてゐるのだらう
港に沈んだ鉄片の希望 (新字旧仮名) / 仲村渠(著)