“でつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:デツ
語句割合
61.5%
23.1%
出尽7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『いけ好かない奧樣だね。』と言つたが、『迎への人かえ? 何とか言つたけ、それ、忠吉さんとか忠次郎さんとかいふ、禿頭はげあたまの腹のでつかい人だよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そこへ行くと、一九いつく三馬さんばは大したものでげす。あの手合ひの書くものには天然自然の人間が出てゐやす。決して小手先の器用や生噛なまかじりの学問で、でつちあげたものぢやげえせん。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
じいさんはチャルメラをらしながら、ずんずんと往来おうらいをあちらにあるいてゆきました。やがてむら出尽でつくすと野原のはらになって、つぎのむらへゆくみちがついていました。
空色の着物をきた子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
住民また甚だ太古のふうを存し、は皆齒にでつし、山袴やまばかまと稱する短袴たんこ穿うがち、ことに其の清麗透徹たる山水はく天然の麗質を生じて、世に見るを得べからざるの美すこぶる多しと聞く。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)