でつ)” の例文
ワツこはいツ——てんで、皆んなあつしの首つ玉にブラ下がつたんだからてえしたもので、あんな役得があるんだからでつかい雷鳴も滿更惡くありませんね
『いけ好かない奧樣だね。』と言つたが、『迎への人かえ? 何とか言つたけ、それ、忠吉さんとか忠次郎さんとかいふ、禿頭はげあたまの腹のでつかい人だよ。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
人間は、ちいさな機会チャンスなどに目をくれていたら、大きなのを失うよ。誰にも、一生に一度はやってくるでつかいやつを、俺は捕まえようってんだ。これはね、女にだって同じことだろうと思うよ。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やあ、えゝら、でつかいお天道てんたうさんだなあ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
でつかい蕗つ葉をかぶつて
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
懷から取出したでつかい財布さいふ寛永通寳くわんえいつうはうが五六百枚も入つて居るのを受取ると、平次はすつかり有頂天になりました。
『いけ好かない奥様だね。』と言つたが、『迎への人かえ? 何とか言つたつけ、それ、忠吉さんとか忠次郎さんとかいふ、禿頭の腹のでつかい人だよ。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
でつけえ新聞だね、東京の新聞けえ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
でつかい西瓜はうれしかろ
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
蜻蛉とんぼ眼玉めだまでつかいな
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
でつかい奴がごろんと一つ
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)