“生噛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なまかじ50.0%
なまがみ33.3%
なまが16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋の新らしい説などを生噛なまかじりにして法螺ほらを吹くのは論外として、本当に自分が研究を積んで甲の説から乙の説に移りまた乙から丙に進んで、ごうも流行を追うの陋態ろうたいなく
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
子供の時に早飯はやめしと何とやらは武士のたしなみなんといって、人に悪く云われた事もあり、又自分でも早く食いたいとおもって居たが、何分にも頬張ほおばっ生噛なまがみにして食うことが出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その中には大根の片れの生噛なまがみのものも混っている。彼は食後には必ず、この噯気をやり、そして、人前をもはばからず反芻はんすうする癖があった。壁越しに聞いている逸子は「また、始めた」と浅間しく思う。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)