“こね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
91.7%
木練8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鱷は先づ横に銜へてゐたイワンを口の中で、一こね捏ねて、足の方をのどへ向けて、物を呑むやうな運動を一度した。イワンの足が腓腸ふくらはぎまで見えなくなつた。
どうせ終る一生なら両足をばたばたやる子供の駄々をこねるように、この世界に屑の人間の生涯をむしりちらした方が、正直で嘘でない生き方かも知れない。
陶古の女人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
樹の実で歯のない者にも食べられるものは、以前ははなはだ少なかった上に、木練こねりすなわち樹上で甘くなる柿の種類も乏しく、何か手をかける必要があったのである。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)