辯解いひわけ)” の例文
新字:弁解
こんな人通りのない路地の奧へ入つて、何うしてくしなんか死體の側へ置いたか、その辯解いひわけさへ立てば、お靜の疑ひはすぐ晴れます
以て訴訟うつたへにはなり難し何か工夫くふうありさうな事としばらく考へしが我等一ツの手段あり彦兵衞せがれ彦三郎と申者私し方へ參り正直しやうぢき無類むるゐの彦兵衞勿々なか/\ぬすみなど爲者なすものに非ず何故辯解いひわけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「もう辯解いひわけは澤山だ、——思ひきり若作りで惱ませるが宜い。尤もお葉の茶店が繁昌し過ぎると、いろは茶屋から毆り込みが來るかも知れないぜ」
おとして置たからには云譯いひわけは有まいぞと言ふに九助は其儀は此あひだより申上ます通り私し妻の母の法事ほふじ辯解いひわけせんとするを理左衞門はコレ又同じ事を幾度いくたび申たとて辯解いひわけにはならぬ全く惣内夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吐かせるなり、次第によつては、くゝつて來やがれ。着物へ血でも附いて居たら、辯解いひわけさせるんぢやねえぞ
致せしおぼえ更に是なしと云に家主はコレサ此處ここにて何を云ともやくには立ず覺えなければ早くたり御奉行樣の前にて辯解いひわけいたされよと家主は吉五郎をうながして名主の玄關へ同道なせしに正面しやうめんには大岡殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「待つてくれ、俺はお前の口から、お内儀さんの辯解いひわけを聽きたいのぢやない、お内儀さんは毎晩旦那と別の部屋に休んでゐるかといふことを訊いてゐるのだよ」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「へツ/\、飛んだ辯解いひわけだ、八五郎兄哥あにいは夜つぴてこの女を離さなかつたと言ふのかえ、そいつは結構過ぎて、そのまゝぢや八丁堀の旦那方も受取つては下さるまいよ」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
女はひどく恐縮して、二人へ辯解いひわけをするともなく、顏の袖を取りました。どての掛行燈は少し遠過ぎますが、丁度田圃の上へ出た月が、その素晴らしい容貌きりやうを、惜みなく照し出します。
「隱居のあとからすぐ外へ出たから、辯解いひわけが立たないといふのか」
「お前が五貫目もある竹筒を擔ぎ出したのでないことは、この平次がよく分つて居るが、お白洲しらす砂利じやりの上ではそんな辯解いひわけは通らねえぞ。さアお角、小判を何處から出した。此處でいふか、それとも」
「今更辯解いひわけをしても追付くめえ。素直に申上げてお慈悲を願へ」
金之助は、江柄三七郎のために、辯解いひわけまでしてやるのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
さう言ふのが、せめてもの辯解いひわけです。
「へエ、へエ、良い辯解いひわけですね」