“古典的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クラシカル44.4%
クラシック33.3%
クラシツク11.1%
クラツルク11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはああいう雛とかのぼりとかいうものは何といっても古典的クラシカルなものである。近代的のもののもたらして来るような繁華をそこに現出することは出来ない。
日本橋附近 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そして、このとき梅の花は、その中央に雌芯雄芯めしべおしべの色や、ふくらんだ褐色かっしょくつぼみと調和して、最も質朴しつぼくに見え、古典的クラシックな感じを与えるのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
今でも古典的クラシツクな舞踊、例へばムニユイ又は西班牙踊を踊る時には必ずこれを著けることになつてゐるやうである。又平常ふだんでも艶美を増す為めに是を用ゐる婦人も少なくはない。
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)
古典的クラツルクな馬とでもいうのか、頭が禿げて、ひどく悲しそうな顔をしている。的確にいおうとするなら馬というよりは、皮の袋といったほうがいいかもしれない。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)