古典的クラシック)” の例文
そして、このとき梅の花は、その中央に雌芯雄芯めしべおしべの色や、ふくらんだ褐色かっしょくつぼみと調和して、最も質朴しつぼくに見え、古典的クラシックな感じを与えるのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
なお番組の中には、一れんの彼の歌曲リードと数種の古典的クラシック作品と、オックスの祝典行進曲一つがはいっていた。
鉄兜をかぶった古典的クラシックなアメリカ人が、広間中、裾から火がついたような騒ぎをしている大活躍のタイプライターの間を縫いながら、のんきな足どりでぶらぶら歩いてくる。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それに、絵の具をぬたくったようにくっついているあのうめのきごけが、どんなに私達の心を落ち着かし、古典的クラシックな感じを与えるかわからないのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
さらに私達のなつかしむのは、あの古典的クラシック樹皮じゅひです。渋い渋い感じの、そして質朴な、あの樹皮です。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)