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『白い蝶』
ふりがな文庫
『
白い蝶
(
しろいちょう
)
』
友の家を出たのは、最早夕暮であった、秋の初旬のことで、まだ浴衣を着ていたが、海の方から吹いて来る風は、さすがに肌寒い、少し雨催の日で、空には一面に灰色の雲が覆い拡って、星の光も見えない何となく憂鬱な夕だ、四隣に燈がポツリポツリと見え初めて、 …
著者
岡田三郎助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
恰
(
ちょうど
)
間
(
げん
)
燈
(
ともし
)
悪
(
わ
)
向
(
むこ
)
如何
(
どう
)
黄
(
きい
)
矢張
(
やっぱり
)
木口
(
きくち
)
明白
(
はっきり
)
打殺
(
ぶっころ
)
羽撃
(
はうち
)
後
(
うしろ
)
誰
(
た
)
冷
(
ひ
)
最早
(
もう
)
果
(
はた
)
感
(
かんじ
)
此度
(
こんど
)
兼
(
か
)
彼処
(
あすこ
)
馳
(
か
)
川縁
(
かわぶち
)
町
(
ちょう
)
解
(
わか
)
堪
(
た
)
凡
(
すべ
)
拡
(
ひろが
)
初
(
そ
)
賑
(
にぎや
)
頸筋
(
くびすじ
)
益々
(
ますます
)
疋
(
ぴき
)
癩病
(
らいびょう
)
痳痺
(
まひ
)
木片
(
きぎれ
)
甚
(
はなは
)
現今
(
いま
)
身体
(
からだ
)
頭脳
(
あたま
)
頗
(
すこぶ
)
端
(
はし
)
霊魂
(
たましい
)
雨催
(
あめもよい
)
辺
(
あたり
)
芝
(
しば
)
行
(
ゆ
)
裾
(
すそ
)
覆
(
おお
)
見
(
み
)
談
(
はなし
)
足下
(
あしもと
)
夕
(
ゆうべ
)
三田
(
みた
)
中々
(
なかなか
)
今日
(
こんにち
)
何処
(
どこ
)
佳
(
よ
)
側
(
そば
)
偶々
(
たまたま
)
先
(
ま
)
入
(
い
)
初旬
(
はじめ
)
半町
(
はんちょう
)
取払
(
とりはら
)
四辺
(
あたり
)
四隣
(
あたり
)
灯
(
ひ
)
小溝
(
こみぞ
)
山内
(
さんない
)
平時
(
いつも
)
心持
(
こころもち
)
思切
(
おもいき
)
憶出
(
おもいだ
)
懐
(
ふところ
)
丁度
(
ちょうど
)
未
(
いま
)
格別
(
かくべつ
)
此処
(
ここ
)
殊
(
こと
)
汐風
(
しおかぜ
)
浴衣
(
ゆかた
)