“小溝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こみぞ90.5%
こどぶ9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって伝吉は、前の方へ身を泳がせ、かど石塀いしべいにその勢いでひたいをぶつけたらしく、鼻血を抑えたまま小溝こみぞへりへ倒れました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠近をちこちやまかげもりいろのきしづみ、むねきて、稚子をさなごふね小溝こみぞとき海豚いるかれておきわたる、すごきはうなぎともしぞかし。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
私はさっそく中津屋へ往くことにして女にいて往った。「やつがはし」とした小溝こどぶにかけた橋を右にして、新道を折れると温泉街であった。
火傷した神様 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
駕籠かごかえしたおせんの姿すがたは、小溝こどぶけた土橋どばしわたって、のがれるように枝折戸しおりどなかえてった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)