“嫰”の読み方と例文
読み方割合
わか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのわかい夢でも湛へたやうな、灰色がゝつた青い卷葉が開いて行くさまなぞをじつと眺めながら、多くの時を送つたこともあつた。
短夜の頃 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
よくるとハコべのわかいのだったので、ア、コリャ助からない、とりじゃあ有るまいし、と手に残したのを抛捨なげすてると、一同みんながハハハと笑った。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東坡巾先生は叮嚀ていねいにその疎葉そようを捨て、中心部のわかいところをえらんで少しべた。自分はいきなり味噌をつけて喫べたが、すこしくあまいがめられないものだった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)