わか)” の例文
かう言ふ内容に対する考への変化が段々縁語・かけ詞を発達させて、首尾交錯してわかつことの出来ないのを特徴とする様な病的な修辞法が出来て来たのである。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
まだわかれないおおきなあい感情かんじょうです。すすきの花のむかい火や、きらめく赤褐せっかつ樹立こだちのなかに、鹿しか無心むしんあそんでいます。ひとは自分と鹿との区別くべつわすれ、いっしょにおどろうとさえします。
見よ今わかれし姿さちあらずや
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)