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『独り旅』
ふりがな文庫
『
独り旅
(
ひとりたび
)
』
汽車がA駅を通過する頃から曇って来て、霧で浅間の姿も何も見えなくなった。冷たい風と一緒に小雨が降り出して、山際の畔で、山羊が黙々と首を振っている。三つめの駅で汽車を降りた時には、もう日が昏れかけていたし、自動車もあるにはあったが、目的地まで …
著者
若杉鳥子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「詩精神」1934(昭和9年)9月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
袂
(
わか
)
伴
(
づ
)
臥
(
ね
)
被
(
き
)
昏
(
く
)
罩
(
こ
)
駈
(
か
)