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湧
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わか
ふりがな文庫
“
湧
(
わか
)” の例文
猛烈な
鮮新
(
フレツシユ
)
な力の
妄動
(
まうどう
)
である。其れに対すると僕までが血を
湧
(
わか
)
し、肉が
引緊
(
ひきしま
)
る程に力強さを覚える。果して僕にも其れ
丈
(
だけ
)
の
活力
(
ヸタリテ
)
があるか、
何
(
ど
)
うか。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
それから
里朝
(
りちょう
)
の曲弾も首尾よく相済んだ跡は、お定まりの大小芸妓の受持となって、杯酒
潮
(
しお
)
を
湧
(
わか
)
すと昔は大束に言って
退
(
のけ
)
たが、まこと
逆上返
(
のぼせあが
)
る賑いで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
勘次
(
かんじ
)
も
錢
(
ぜに
)
は
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
から
湧
(
わか
)
すやうにして
辛抱
(
しんばう
)
してりや
辛
(
つら
)
いことばかり
無
(
な
)
いから、
何
(
なん
)
でも
人間
(
にんげん
)
は
子供次第
(
こどもしだい
)
だよ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし
強
(
し
)
いて過去にこれを求めるなれば、
押川春浪
(
おしかわしゅんろう
)
氏の『海底軍艦』などが若き読者の血を
湧
(
わか
)
した時代、つまり明治四十年前後がそうであったようにも思われる。
『地球盗難』の作者の言葉
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
毎日二時過ぎると小さなお
釜
(
かま
)
でお湯を
湧
(
わか
)
して、
盥
(
たらい
)
へ行水のお湯をとってくれた。私は裏からも表からも
見透
(
みすか
)
しの場処でのんきに盥の中へ座る。雨蛙にもお湯をぶっかける。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
眼
(
まなこ
)
は痛恨の涙を
湧
(
わか
)
して、彼は覚えず父の
面
(
おもて
)
を
睨
(
にら
)
みたり。直行は例の
嘯
(
うそぶ
)
けり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
私は大きな松の実のやうな菜果を手探りで皮を一枚づゝ
剥
(
は
)
ぎ、剥げ根にちよつぽり
塊
(
かたま
)
つてついてゐる果肉に薬味の汁をつけて、その滋味を前歯で
刮
(
か
)
き取ることにこどものやうな興味を
湧
(
わか
)
しながら
過去世
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
富山へ来ると、例の噂が
既
(
も
)
う一面に
拡
(
ひろが
)
っていて、各新聞にも精細の記事が掲げられていた。読んで見ると
成
(
なる
)
ほど大変である。が、彼は
其
(
そ
)
の大変に驚くと同時に、
此
(
この
)
事件に
就
(
つい
)
て一種の興味を
湧
(
わか
)
した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
かく
纔
(
わづか
)
に応ふるのみにて、母は自ら
湧
(
わか
)
せる万感の渦の
裏
(
うち
)
に陥りてぞゐたる。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
湧
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
“湧”を含む語句
湧出
湧水
湧上
湧起
湧然
湧返
洶湧
湧立
坌湧
湧井
小湧谷
湧金門
湧井将監
飛瀑湧泉
群湧
立湧
石湧
岩湧山
湧金
常湧
...