“坌湧”の読み方と例文
読み方割合
ふんよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかして吾人人類は百川の海に朝宗するがごとく今やすでにこの命運に坌湧ふんようし来たれり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
露伴の初めて世間に発表した作は『都之花』の「露団々つゆだんだん」であって、奇思坌湧ふんようする意表外の脚色が世間を驚かしたが、雄大なる詩想の群をぬきんずるを認められたのは『風流仏』であった。
曲曲回顧スレバ花幔かまん地ヲおおヒ恍トシテ路ナキカト疑フ。おしひらイテ進メバすなわち白雲ノ坌湧ふんようスルガ如ク、ようトシテ際涯ヲ見ズ。低回スルコトしばらクニシテ肌骨皆香シク、人ヲシテ蒼仙ニ化セシメントス。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)