了解のみこめ)” の例文
柏は話の経緯すじみち了解のみこめないので、不思議そうに吾々三人の顔を見較べていた。運転手は掴みかかるような権幕で、私の前へ躍出した。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
斯うして私の小さいけれど際限の無い慾が、いつも祖母をとおして遂げられる。それは子供心にも薄々了解のみこめるから、自然家内中で私の一番すきなのは祖母で、お祖母ばあさんお祖母さんと跡を慕う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)