合点がつてん)” の例文
旧字:合點
青邨はいつだつたかの淡窓の答へを思ひ出して、うにも合点がつてんの往かないらしかつた。で、立続たてつゞけに今一つの質問とひを投げ出した。
こまつたことには、わしはらからの工夫くふうでねえでの、くまいやうにくと、五位鷺ごゐさぎうごかぬ。ほり真中まんなかすを合点がつてんむきには、幾度いくどこさへてせてしんぜる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「青雲の志ある者の軽々しく口にすべき語にあらず」とは燕雀生の独り合点がつてんなり。
念仁波念遠入礼帖 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕は由来を聞かないで独り合点がつてんをして居た方が一層興味が深かつたと思つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ホイキタ 合点がつてん
ると、外聞ぐわいぶんなんぞかまつてはられない。つままれたかたぶらかされたか、山路やまみち夢中むちゆう歩行あるいたこと言出いひだすと、みなまではぢはぬうちに……わかをとこ半分はんぶん合点がつてんしたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもはず合点がつてんした。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)