“独合点”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとりがてん80.0%
ひとりがってん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はその妻の常にたのしまざるゆゑつゆさとらず、始より唯その色を見て、打沈うちしづみたる生得うまれ独合点ひとりがてんして多く問はざるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
相生町の老女の家を辞して出でた山崎譲は、両国橋を渡りながら腕を組んで、独合点ひとりがてんをして相生町の方を振返りました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もっともそんなハッキリした噂を聞いた訳ではなく、誰かが一寸ちょっと口をすべらせたのから、私が、お嫁入りの前の娘の敏感で独合点ひとりがってんをしていたのかも知れません。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一同明智の独合点ひとりがってんに面喰った形で、ポカンとしている。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)