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独合点
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ひとりがてん
ふりがな文庫
“
独合点
(
ひとりがてん
)” の例文
彼はその妻の常に
楽
(
たのし
)
まざる
故
(
ゆゑ
)
を
毫
(
つゆ
)
も
暁
(
さと
)
らず、始より唯その色を見て、
打沈
(
うちしづ
)
みたる
生得
(
うまれ
)
と
独合点
(
ひとりがてん
)
して多く問はざるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
相生町の老女の家を辞して出でた山崎譲は、両国橋を渡りながら腕を組んで、
独合点
(
ひとりがてん
)
をして相生町の方を振返りました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
自分の
独合点
(
ひとりがてん
)
の興奮を、相手が気付かなかつたかと思ふと、恥しさで地の中へでも隠れたいやうな気がした。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
真紀 なに?
独合点
(
ひとりがてん
)
じゃわからない。
みごとな女
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
白萩 お前はあむまり
独合点
(
ひとりがてん
)
……
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
▼ もっと見る
独合点
(
ひとりがてん
)
をして納まります。
通
(
つう
)
がってみたい人には往々、なんでもないことを何かであるように、我れと深入りをした解釈を下して納まる人があることであります。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
自分だけが、興奮したことが、恥しくて
堪
(
たま
)
らなかった。自分の
独合点
(
ひとりがてん
)
の興奮を、相手が気付かなかったかと思うと、恥しさで地の中へでも隠れたいような気がした。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
弁信さん——だけでは茂太郎の
独合点
(
ひとりがてん
)
で、兵馬にはのみこめない。
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
独
常用漢字
小5
部首:⽝
9画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
点
常用漢字
小2
部首:⽕
9画
“独”で始まる語句
独
独逸
独言
独楽
独語
独身
独身者
独活
独鈷
独乙