トップ
>
魂祭
>
たままつり
ふりがな文庫
“
魂祭
(
たままつり
)” の例文
それが皆わざおぎの所作ではなくて、神の実在を信じたあるじ
振
(
ぶ
)
りであったことは、ちょうど我々の盆の
魂祭
(
たままつり
)
の後先ともよく似ている。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
大牢の城門外にある獄神
廟
(
びょう
)
と地蔵寺では、例年
盂蘭盆会
(
うらぼんえ
)
の当夜、さかんなる燈籠流しの
魂祭
(
たままつり
)
がおこなわれる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
七月の十五日は殊に
魂祭
(
たままつり
)
の当日なれば、
夕涼
(
ゆうすずみ
)
より家を出でて独り
彼処
(
かしこ
)
に赴きけり。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで身が冷えているだろうといういたわりから、コスガナシだけには
麦藁
(
むぎわら
)
を
門火
(
かどび
)
に焚いてお迎えをし、新らしい方の
魂祭
(
たままつり
)
には火を焚かないということである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
一般に七月
盆
(
ぼん
)
の
魂祭
(
たままつり
)
の風習を採用させたが、是には一種政治上の動機、すなわち今まであまりにも強烈であった島民の信仰を、やや
牽制
(
けんせい
)
しようという意図もあって
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
魂祭
(
たままつり
)
の季節は南方の諸島において、以前は一般に旧暦の八月であったらしい。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
日本の東半分では、今でも盆の
魂祭
(
たままつり
)
に対して、暮にもう一度ミタマ祭というのがあり、この方は全く仏教との交渉がなく、清らかな米の飯を調じて、祖霊に供しまた自分たちもこれに参与する。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
我々の祭の日の中で、一ばん全国的なものは盆の
魂祭
(
たままつり
)
であろう。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
魂
常用漢字
中学
部首:⿁
14画
祭
常用漢字
小3
部首:⽰
11画
“魂”で始まる語句
魂
魂消
魂魄
魂胆
魂切
魂膽
魂呼
魂合
魂棚
魂塚