“居食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぐい75.0%
いぐ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
居食いぐいをしていても詰らないから、確かな人があったら貸したいからどうか世話をしてくれって、今日頼まれて来たんです」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今の築地二丁目の出方でかたの二階へ引っ越して来た時には、女からもらった手切てぎれの三千円はとうに米屋町こめやまち大半あらかたなくしてしまい、のこりの金は一年近くの居食いぐいにもう数えるほどしかなかった。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そして麦とあわと大豆とをかなり高い相場で買って帰らねばならなかった。馬がないので馬車追いにもなれず、彼れは居食いぐいをして雪が少し硬くなるまでぼんやりと過していた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)