“独笑”のいろいろな読み方と例文
旧字:獨笑
読み方割合
ひとりえみ25.0%
ひとりわら25.0%
ひとりゑみ25.0%
ひとりわらい12.5%
ひとりわらひ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この話を早く聞かせたい、妻の意見も聞いて見たい、こんなことを思っているとそとででも独笑ひとりえみが出ますし、一人で涙ぐまれもします。
源氏物語:02 帚木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
しかしいくら試みても光った銀貨が落ちないのを知ると白痴ばかのようににったりと独笑ひとりわらいをもらしていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
得もはれぬその仇無あどなさの身に浸遍しみわたるにへざる思は、そぞろに唯継の目のうちあらはれてあやし独笑ひとりゑみとなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
朝日の吸殻すいがらを、灰皿に代用している石決明貝あわびがいに棄てると同時に、木村は何やら思い附いたという風で、独笑ひとりわらいをして
あそび (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そして俯して、始て見るものででもあるやうに、歩いてゐる自分の両足を見た。それが如何にも可哀らしく、美しく造られてあるやうに感じた。そしても少しで独笑ひとりわらひをするところであつた。