独笑ひとりゑみ)” の例文
旧字:獨笑
得もはれぬその仇無あどなさの身に浸遍しみわたるにへざる思は、そぞろに唯継の目のうちあらはれてあやし独笑ひとりゑみとなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あとから出て来て門の前に更にある低い柵の木戸の錠をけて握手して客と別れて居たのが画伯であるらしい。三十余りの姿のい女は何か独笑ひとりゑみをして石段から隠れて行つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)