“ものごい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乞食71.4%
物乞28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧形そうぎょうの雲水、結綿ゆいわたの娘、ろうたけたる貴女、魔に似たる兇漢、遊女、博徒ばくと、不具者、覆面の武士、腕のない浪人、刺青ほりもののある百姓、虚無僧、乞食ものごい鮓箱すしばこをかついだ男、等、等
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこへ行っても志を得ず、乞食ものごいとまで零落したが、捨た子のことが気にかかり、はるばる光善寺まで辿って来た時、今度の運命に遭遇したのである。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
物乞ものごいをするために急に三味線をき初めたものと見えて、年は十五、六にもなるらしい大きな身体ずうたいをしながら
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
物乞ものごい薦僧こもそうなんかは、背骨を曲げて、ぺたんと坐るものだから、直ぐわかるさ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)