“物乞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものご62.5%
ものごい12.5%
ものごひ12.5%
おもらい6.3%
ものこ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この附近の竹林に住んでいる物乞ものごいに、二、三度食べものを恵んでやったことがあるから、そのおこもであろうと気をゆるした。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物乞ものごいをするために急に三味線をき初めたものと見えて、年は十五、六にもなるらしい大きな身体ずうたいをしながら
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
又思ふ、路のをあさりゆく物乞ものごひ漂浪人さすらひびと
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
生活に幾分余裕があったのでもあろうが、お三日さんじつに——朔日ついたち、十五日、廿八日——門に立つ物乞おもらいも、大概顔がきまっていた。ことに門附かどづけの芸人はもらいをきめているようだった。
さてさま/″\の雑談ざふだんのなかにあるじのつま牧之ぼくしに、としこしの夜は鬼のるとて江戸には厄払やくはらひといふものありて鬼をふ事をおもしろくいひたてゝ物乞ものこひすときゝしが、むかしもさる事ありしや