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『薄暮の貌』
ふりがな文庫
『
薄暮の貌
(
はくぼのかお
)
』
暦の上では、もう初秋だとは云ふものの、まだ残暑がきびしく、風流を心にたゝむ十数人の男女を打交へた一団にとつて、横浜の熱閙を避けた池廼家の句筵は、いくぶん重くるしさを感ぜしめた。細長い路地に、両側を楆かなにかの生籬にしてあるのはいゝとして、狭 …
著者
飯田蛇笏
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爺
(
おやぢ
)
斑猫
(
ぶち
)
斑
(
ぶち
)
頭髪
(
かみのけ
)
塵芥
(
ごみ
)
婦
(
をんな
)
瓮
(
みか
)
横浜
(
はま
)
溝
(
どぶ
)
楆
(
かなめ
)
韈
(
くつした
)
茜
(
あかね
)
淡墨
(
うすずみ
)
光沢
(
つや
)
新塟
(
あらき
)
巨口
(
おほぐち
)
凭
(
もた
)