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牆
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へい
ふりがな文庫
“
牆
(
へい
)” の例文
おおきな
楼房
(
にかいや
)
があって高い
牆
(
へい
)
を四方に
廻
(
めぐ
)
らしていた。小婢はその前に往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
褐衣の人はぐるりと路を変えて、
牆
(
へい
)
をめぐらした家の旁を通って案内していった。楼閣の建ち並んでいる処があった。褐衣の人はそこを折れ曲っていった。
蓮花公主
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
大きな
楼房
(
にかいや
)
があって高い
牆
(
へい
)
を四方に
廻
(
めぐ
)
らしていた。小婢はその前へ往ってちょっと足を止めて許宣の顔を見た。
雷峯塔物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
元豊は馬でその
牆
(
へい
)
の外を通っていたが、中から笑い声が聞えるので、馬を
停
(
とど
)
め、従者に
鞍
(
くら
)
をしっかり捉えさしてその上にあがって見た。そこには二人の
女郎
(
むすめ
)
が戯れていた。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
「今晩、遅く皆さんが寝静まった時に、花園の中の、あの石のある処へいらして、そこの樹へ
索
(
なわ
)
を
結
(
ゆわ
)
えて、その端を
牆
(
へい
)
の外へ投げてくださるなら、あの方がすがってあがりますよ」
断橋奇聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
それは夏の燃えるような暑い時であった。その村に
周
(
しゅう
)
という家の庭園があって、
牆
(
へい
)
は
頽
(
くず
)
れ家は破れて、ただ一つの
亭
(
あずまや
)
のみが残っていたが、涼しいので村の人達がたくさんそこへ泊りにいった。
王成
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
虫は
牆
(
へい
)
の隅へまでいってそれから解らなくなった。成はそのあたりを歩きまわってたずねた。虫は壁の上にとまっていた。よくみると体の小さな赤黒い色の虫で、それは初めの虫ではなかった。
促織
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
牆
漢検1級
部首:⽙
17画
“牆”を含む語句
牆壁
樹牆
瑞牆
生牆
蕭牆
人牆
土牆
妓館屋牆
巌牆
牆屋
牆林
牆辺
胸牆
舷牆
門牆