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たこく
ふりがな文庫
“
他国
(
たこく
)” の例文
旧字:
他國
すみなれた
林
(
はやし
)
や、
山
(
やま
)
や、
河
(
かわ
)
や、
野原
(
のはら
)
を
見捨
(
みす
)
て、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
へ
出
(
で
)
ることは、これらの
小鳥
(
ことり
)
にとっても、
冒険
(
ぼうけん
)
にちがいなかったからです。
ふるさと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先年
凡僧
(
ぼんそう
)
こゝに住職し此石を見て
死
(
し
)
を
惧
(
おそ
)
れ
出奔
(
しゆつほん
)
せしに
翌
(
よく
)
年
他国
(
たこく
)
にありて病死せしとぞ。おもふに此淵に
灵
(
れい
)
ありて
天然
(
てんねん
)
の
死
(
し
)
を
示
(
しめ
)
すなるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
はあ、そりゃ
大
(
で
)
けえ、一ツ
灸
(
きゅう
)
で
他国
(
たこく
)
にはねえ灸ですから、
目印
(
めじるし
)
といえば、そんなもンぐらいでございます
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尤
(
もっと
)
も
今時
(
いまどき
)
そんな紋着を着る者はない、
他国
(
たこく
)
には
勿論
(
もちろん
)
ないですね。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
荷物
(
にもつ
)
を
背中
(
せなか
)
に
負
(
お
)
って、
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、
今日
(
きょう
)
も
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
の
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いていました。
北
(
きた
)
の
町
(
まち
)
から
出
(
で
)
た
行商群
(
ぎょうしょうぐん
)
の
一人
(
ひとり
)
であったのです。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
先年
凡僧
(
ぼんそう
)
こゝに住職し此石を見て
死
(
し
)
を
惧
(
おそ
)
れ
出奔
(
しゆつほん
)
せしに
翌
(
よく
)
年
他国
(
たこく
)
にありて病死せしとぞ。おもふに此淵に
灵
(
れい
)
ありて
天然
(
てんねん
)
の
死
(
し
)
を
示
(
しめ
)
すなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
妹
(
いもうと
)
は、
家
(
うち
)
を
出
(
で
)
てから、その
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
に
連
(
つ
)
れられて、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
を
旅
(
たび
)
して
歩
(
ある
)
きました。その
間
(
あいだ
)
に、
男
(
おとこ
)
はまた
苦心
(
くしん
)
して、
目
(
め
)
の
良薬
(
りょうやく
)
を
探
(
さが
)
しました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此外▲
有明
(
ありあけ
)
の
浦
(
うら
)
▲
岩手
(
いはで
)
の
浦
(
うら
)
▲
勢波
(
せば
)
の
渡
(
わたし
)
▲
井栗
(
ゐくり
)
の
森
(
もり
)
▲
越
(
こし
)
の松原いづれも古哥あれども、
他国
(
たこく
)
にもおなじ名所あればたしかに越後ともさだめがたし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おまえは、なにをそんなに
考
(
かんが
)
えているの? しかし、おまえはこんなに
遠
(
とお
)
い
他国
(
たこく
)
にくるまでには、さだめしいろいろなところを
見
(
み
)
てきたろうね。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此外▲
有明
(
ありあけ
)
の
浦
(
うら
)
▲
岩手
(
いはで
)
の
浦
(
うら
)
▲
勢波
(
せば
)
の
渡
(
わたし
)
▲
井栗
(
ゐくり
)
の
森
(
もり
)
▲
越
(
こし
)
の松原いづれも古哥あれども、
他国
(
たこく
)
にもおなじ名所あればたしかに越後ともさだめがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
なにか
変
(
か
)
わったことがないか? こう
知
(
し
)
らない
他国
(
たこく
)
の
船
(
ふね
)
がたくさん
集
(
あつ
)
まっているのだから、まちがいが
起
(
お
)
こってはならないというのでありました。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
縮は越後の
名産
(
めいさん
)
にして
普
(
あまね
)
く世の知る処なれど、
他国
(
たこく
)
の人は越後一国の
産物
(
さんぶつ
)
とおもふめれど、さにあらず、
我住
(
わがすむ
)
魚沼郡
(
うをぬまこほり
)
一
郡
(
ぐん
)
にかぎれる
産物
(
さんぶつ
)
也。
他所
(
たしよ
)
に
出
(
いづ
)
るもあれど
僅
(
わづか
)
にして、其
品
(
しな
)
魚沼には比しがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
他国
(
たこく
)
からきた
人
(
ひと
)
に
対
(
たい
)
しては、なんとなくすこしの
間
(
あいだ
)
ははばかるような、それでいて
早
(
はや
)
く
親
(
した
)
しくなって、
話
(
はな
)
してみたいような
気持
(
きも
)
ちがしたのであります。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、この
山
(
やま
)
のふもとに
生
(
う
)
まれて、この
野原
(
のはら
)
と、
林
(
はやし
)
としかほかのところは
知
(
し
)
らないすずめは、せめて
他国
(
たこく
)
の
鳥
(
とり
)
の
唄
(
うた
)
を
聞
(
き
)
くことを
幸福
(
こうふく
)
に
思
(
おも
)
っていたのです。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
遠
(
とお
)
く
故郷
(
こきょう
)
を
離
(
はな
)
れて、
他国
(
たこく
)
にいるときでも、いつもやさしいお
母
(
かあ
)
さんの
幻
(
まぼろし
)
を
目
(
め
)
に
描
(
えが
)
いて、お
母
(
かあ
)
さんのそばにいるときのように、なつかしく
思
(
おも
)
ったのでした。
お母さまは太陽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、どんなに、うれしく
思
(
おも
)
ったかしれない。じつは、ここへくるまでに、
他国
(
たこく
)
の
町
(
まち
)
で
見
(
み
)
せたことがあった。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、いつまでも、
遠
(
とお
)
い
他国
(
たこく
)
で、
暮
(
く
)
らすという
気
(
き
)
にはなれません。
彼
(
かれ
)
らは、ふるさとが
恋
(
こい
)
しくなりました。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それほど、
他国
(
たこく
)
の
人
(
ひと
)
のだれか、
知
(
し
)
らない
遠
(
とお
)
い
国
(
くに
)
からきた
人
(
ひと
)
だという、一
種
(
しゅ
)
の
憧
(
あこが
)
れ
心
(
ごころ
)
をそそったのでした。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんといっしょに、
青
(
あお
)
い
石
(
いし
)
は、
暗
(
くら
)
い
長
(
なが
)
い、トンネルを
汽車
(
きしゃ
)
で
通
(
とお
)
って、
知
(
し
)
らない
他国
(
たこく
)
へきたのでした。そして、
知
(
し
)
らない
町
(
まち
)
の
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
で、じっと
太陽
(
たいよう
)
を
見上
(
みあ
)
げました。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松蔵
(
まつぞう
)
は、
唄
(
うた
)
うたいとなりました。かつて、おじいさんがそうであったように、
脊中
(
せなか
)
に、
小
(
ちい
)
さな
薬箱
(
くすりばこ
)
を
負
(
お
)
って、バイオリンを
弾
(
ひ
)
きながら、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
を
旅
(
たび
)
して
歩
(
ある
)
いたのです。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
他国
(
たこく
)
の
寺
(
てら
)
から、
大
(
おお
)
きなぼん
鐘
(
しょう
)
をこの
町
(
まち
)
でひきうけたのは、それからのちのことでありました。
鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、つぎには、
紫色
(
むらさきいろ
)
の
水平線
(
すいへいせん
)
のもり
上
(
あ
)
がる
海
(
うみ
)
が
見
(
み
)
えました。どこか
他国
(
たこく
)
の
港
(
みなと
)
から、たくさんの
貨物
(
かもつ
)
をつんできたのであろうか、
汽笛
(
きてき
)
をならして、
入
(
はい
)
ってきた
船
(
ふね
)
があります。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「これを
土産
(
みやげ
)
に
買
(
か
)
っていこう。」と、
旅人
(
たびびと
)
は、いずれも、
花
(
か
)
びんか、さらか、
茶
(
ちゃ
)
わんを
買
(
か
)
ってゆくのでありました。そして、この
店
(
みせ
)
の
陶器
(
とうき
)
は、
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
せられて
他国
(
たこく
)
へもゆきました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
北
(
きた
)
へ
帰
(
かえ
)
る
旅
(
たび
)
も、
無事
(
ぶじ
)
ではありませんでした。一
片
(
ぺん
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
にもひとしい、たよりない
船
(
ふね
)
は、ある
日
(
ひ
)
、また
風
(
かぜ
)
のために
吹
(
ふ
)
き
流
(
なが
)
されて、
知
(
し
)
らぬ
他国
(
たこく
)
の
岸
(
きし
)
に
着
(
つ
)
けられたのでした。
南方物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昔
(
むかし
)
、ある
国
(
くに
)
に
有名
(
ゆうめい
)
な
陶器師
(
とうきし
)
がありました。
代々
(
だいだい
)
陶器
(
とうき
)
を
焼
(
や
)
いて、その
家
(
うち
)
の
品
(
しな
)
といえば、
遠
(
とお
)
い
他国
(
たこく
)
にまで
名
(
な
)
が
響
(
ひび
)
いていたのであります。
代々
(
だいだい
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、
山
(
やま
)
から
出
(
で
)
る
土
(
つち
)
を
吟味
(
ぎんみ
)
いたしました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
疫病
(
えきびょう
)
にきく、
毒下
(
どくくだ
)
しの
薬袋
(
くすりぶくろ
)
には
黒
(
くろ
)
ねこの
絵
(
え
)
を
描
(
か
)
き、
下熱剤
(
げねつざい
)
の
薬袋
(
くすりぶくろ
)
にはからすの
絵
(
え
)
を
描
(
か
)
きました。
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
は、
造
(
つく
)
った
薬
(
くすり
)
をおぶって、それから、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
えて
他国
(
たこく
)
へ
売
(
う
)
りに
出
(
で
)
てゆきました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夏
(
なつ
)
から
秋
(
あき
)
にかけて、この
嶮
(
けわ
)
しい
山道
(
やまみち
)
を
歩
(
ある
)
いて、
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
して、
他国
(
たこく
)
へゆく
旅人
(
たびびと
)
があったからですが、もう
秋
(
あき
)
もふけたので、この
数日間
(
すうじつかん
)
というものまったく
人
(
ひと
)
の
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
なかったのであります。
深山の秋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ああ、じきに
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くころともなるだろう。そうすると、
他国
(
たこく
)
の
方
(
ほう
)
から、
名
(
な
)
の
知
(
し
)
らないような
美
(
うつく
)
しい
鳥
(
とり
)
が
飛
(
と
)
んできて、
林
(
はやし
)
や
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
で
唄
(
うた
)
をうたうであろう。それを
聞
(
き
)
くのがたのしいことだ。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうど、そのころ、
他国
(
たこく
)
から
帰
(
かえ
)
った、
親類
(
しんるい
)
のおじさんがありました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんで、こんないいところを
捨
(
す
)
てて、
他国
(
たこく
)
へなどゆけるものか。」
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこには、ほんとうに
他国
(
たこく
)
のいろいろな
人々
(
ひとびと
)
が
泊
(
と
)
まり
合
(
あ
)
わせました。そして、めいめいに
諸国
(
しょこく
)
で
見
(
み
)
てきたこと、また
聞
(
き
)
いたことのおもしろい
話
(
はなし
)
や、
不思議
(
ふしぎ
)
な
話
(
はなし
)
などを
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
って、
夜
(
よ
)
を
更
(
ふ
)
かしました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おまえさんは、
他国
(
たこく
)
へ
出
(
で
)
かける
気
(
き
)
があるか。」と
聞
(
き
)
きました。
幸福の鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
国
常用漢字
小2
部首:⼞
8画
“他国”で始まる語句
他国者
他国侵逼難