他国よそ)” の例文
旧字:他國
他国よそへ出る時はお隣りへ預けて参りますが、それでも感心に手習や学問に精を出してくれますから。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「アア、あの黒い紀州犬。あの犬じゃ、いくら城太郎さんでもかなうまいよ。いつかも、お城の中へ忍び込もうとした他国よその隠密の者が噛み殺されたというくらいな犬だもの」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いいや、八裂きにしても飽き足らぬ奴。他国よそ者か、家中の者か」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「おおそれでは小次郎様、わたしと一緒にここを出て他国よそへ!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)