“色餓鬼”の読み方と例文
読み方割合
いろがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(自分のかばねは、都の西郊に捨てて、世の色餓鬼いろがきたちの見せ物に与えてください。腐爛ふらんしたわたくしのきがらを見た人は、おそらく何か考えることがありましょう)
その上彦太郎とお袖は幼馴染をさななじみで、今でも清らかな逢引を續けてゐると知つて、腐肉ふにくのやうな色餓鬼いろがきの市十郎は、彦太郎の清純さが憎くてたまらず、無智の狂信者をだましてゐる
藪原長者の抱妓かかえこの中に鳰鳥におどりという女が現われてからは、その顔だけでも拝もうとして、近在の者はいうまでもなく遠い他国くにからも色餓鬼いろがきどもが、われも我もと押し出して来て、夜も昼も大変な雑沓ざっとうじゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)