トップ
>
重
>
おもき
ふりがな文庫
“
重
(
おもき
)” の例文
責任
(
せきにん
)
といふ
事
(
こと
)
に
重
(
おもき
)
を
置
(
お
)
きたいのもこれが
爲
(
た
)
め、
依頼心
(
いらいしん
)
が
多
(
おほ
)
いのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
め、
又
(
また
)
意志
(
いし
)
の
強固
(
きやうこ
)
でないといふのも
是
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めであらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
聞しが其の音節調子
重
(
おもき
)
を負ふて米山を
越
(
こゆ
)
るによく
適
(
かな
)
ひたり
拍子詞
(
へうしことば
)
にソイ/\といふは嶮しけれども高からぬゴロタ石の坂を登るを
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
釈迦
(
しゃか
)
や
孔子
(
こうし
)
はこの点において解脱を心得ている。物質界に
重
(
おもき
)
を置かぬものは物質界に拘泥する必要がないからである。……
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで仏蘭西革命で
盛
(
さかん
)
に唱導された主義は何かといえば、第一自由、第二平等、第三親睦である。この中でも最も
重
(
おもき
)
をなしたのは自由の思想である。
デモクラシーの要素
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
世事に興味を有する所にあり。西洋の文学小説に
重
(
おもき
)
を置けども東洋においては然らざる
所以
(
ゆえん
)
けだし
尋
(
たずぬ
)
るに難からず。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
而
(
しか
)
してあらゆる宗教の教義には
重
(
おもき
)
を
措
(
お
)
かず、ただ基督の出現を以て説明すべからざる一の神秘となせるのみ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
これぞ我大日本国の
開闢
(
かいびゃく
)
以来
(
いらい
)
、自国人の手を以て自国の
軍艦
(
ぐんかん
)
を
運転
(
うんてん
)
し遠く外国に
渡
(
わた
)
りたる
濫觴
(
らんしょう
)
にして、この
一挙
(
いっきょ
)
以て我国の
名声
(
めいせい
)
を海外諸国に鳴らし、
自
(
おのず
)
から
九鼎
(
きゅうてい
)
大呂
(
たいりょ
)
の
重
(
おもき
)
を成したるは
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
若き
棕櫚
(
しゆろ
)
は
重
(
おもき
)
を負ふこといよ/\大にして、長ずることいよ/\早しといふ。我空想も亦この狹き處にとぢ込められて、
却
(
かへ
)
りて大に發達せしならん。古の墳墓の常とて、此家には中央なる廣間あり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
凡
(
すべ
)
て
労
(
つかれ
)
たる者また
重
(
おもき
)
を
負
(
おへ
)
る者は我に来れ我なんぢらを
息
(
やす
)
ません
主のつとめ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
第五 遍地ニ
罨覆
(
あんぷく
)
シテ寒ノ土中ニ侵透スルヲ防拒ス 地中
頼
(
より
)
テ以テ寒冷ヲ致サズ
却
(
かえっ
)
テ温ヲ得 故ニ草木肥茂シ
蟄虫
(
ちっちゅう
)
生ヲ得 又雪上ニ
橇
(
そり
)
ヲ走ラシ犬鹿ヲ駆使シ
重
(
おもき
)
ヲ引キ
遠
(
とおき
)
ニ致ス 故ニ
北陲
(
ほくすい
)
雪
多
(
おおき
)
モ害ナク利アリ
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
里人
(
りじん
)
は雪車に物をのせ、おのれものりて雪上を
行
(
ゆく
)
事舟のごとくす。雪中は牛馬の足立ざるゆゑすべて
雪車
(
そり
)
を用ふ。春の雪中
重
(
おもき
)
を
負
(
おは
)
しむる事
牛馬
(
うしうま
)
に
勝
(
まさ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一 脚色の変化に
重
(
おもき
)
を置き人物の描写を軽んずるものはいはゆる通俗小説にして小説の高尚なるものにあらず。人物の描写を
骨子
(
こっし
)
とすれば脚色はおのづからできて来るものなり。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
道義に
重
(
おもき
)
を置かざる万人は、道義を犠牲にしてあらゆる喜劇を演じて得意である。ふざける。騒ぐ。
欺
(
あざむ
)
く。
嘲弄
(
ちょうろう
)
する。馬鹿にする。踏む。蹴る。——ことごとく万人が喜劇より受くる快楽である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
叙事に
重
(
おもき
)
を置くもの、
客観的
(
かっかんてき
)
なるもの、主観的なるもの、空想的なるもの、写実的なるもの、
千態万様
(
せんたいばんよう
)
、一々説明しがたしといへども、その価値は唯作者の人格にありといはば
一言
(
いちごん
)
にして尽くべし。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
橇
(
かんじき
)
にて
足
(
あし
)
自在
(
じざい
)
ならず、雪
膝
(
ひざ
)
を
越
(
こ
)
すゆゑ也。これ冬の雪中一ツの
艱難
(
かんなん
)
なり。春は雪
凍
(
こほり
)
て
銕石
(
てつせき
)
のごとくなれば、
雪車
(
そり
)
(又
雪舟
(
そり
)
の字をも用ふ)を以て
重
(
おもき
)
を
乗
(
の
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“重”を含む語句
重々
二重
重量
三重
重宝
重大
一重
九重
起重機
二重瞼
貴重
重箱
重傷
尊重
重代
推重
鄭重
幾重
羽二重
厳重
...