おもた)” の例文
それを、そんな事を云ッて置きながら、ずうずうしく、のべんくらりと、大飯を食らッて……ているとは何所どこまでおしおもたいンだかすうが知れないと思ッて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
あすこいら一帯に、袖のない夜具だから、四布よのの綿の厚いのがごつごつおもたくって、肩がぞくぞくする。枕許まくらもと熱燗あつかんを貰って、硝子盃酒コップざけいきおいで、それでもぐっすり疲れて寝た。さあ何時頃だったろう。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)