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重
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かさね
ふりがな文庫
“
重
(
かさね
)” の例文
三十三枚の
櫛
(
くし
)
、
唐
(
とう
)
の鏡、五尺のかつら、
紅
(
くれない
)
の
袴
(
はかま
)
、
重
(
かさね
)
の
衣
(
きぬ
)
も
納
(
おさ
)
めつと聞く。……よし、それはこの笈にてはあらずとも。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
爲にも及ばじ依て小西屋へ參りし
醫師
(
いし
)
は何れの者やら
解
(
わか
)
らずとせん
就
(
つい
)
て其方も醫師の事ゆゑ今
越前
(
ゑちぜん
)
が問たきことありそも/\醫師は
螢雪
(
けいせつ
)
の學の
窓
(
まど
)
に年を
重
(
かさね
)
人の
生命
(
いのち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吟味聞役
(
ぎんみききやく
)
は、
佐田遠江守
(
さたとおとおみのかみ
)
。審判役は手前があいつとめる。対決終了いたさば、石庵がお鶴の
腑分
(
ふわけ
)
をなし、両人吟味の実証をいたす。……勝をとったほうには、奉行へご褒美として
時服
(
じふく
)
ひと
重
(
かさね
)
。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
日も早や晩景に相なり候故、なほ/\驚き、後家を始め得念にはいづれ両三日中
重
(
かさね
)
て御礼に参上致すべき旨申し、厚く礼を
陳
(
の
)
べ候て
立出
(
たちい
)
で候ものゝ、山内の学寮へは
弥〻
(
いよいよ
)
時刻おくれて帰りにくゝ
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
重
(
かさね
)
て、士の道に
無
二
勝負
一
しょうぶなく
して首
取無
レ
法
とるほうなく
槍を合せ運を天に任せん、と申ければ、げに誤りたりと槍
押取
(
おっとり
)
、床机の上に
居直
(
いなおり
)
もせず、二三槍を
合
(
あわせ
)
、槍を
捨
(
すて
)
、士の道は是迄也。
大阪夏之陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
要用のみ
重
(
かさね
)
て申上候。
匆々
(
そうそう
)
頓首
(
とんしゅ
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
答うる声も震えながら、「何がなし一件じゃ、これなりこれなり。」と、
握拳
(
にぎりこぶし
)
を鼻の上にぞ
重
(
かさね
)
たる、乞食僧の人物や、これを
痴
(
ち
)
と
言
(
いわ
)
むよりはたまた狂と言むより、もっとも魔たるに適するなり。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“重”を含む語句
重々
二重
重量
三重
重宝
重大
一重
九重
起重機
二重瞼
貴重
重箱
重傷
尊重
重代
推重
鄭重
幾重
羽二重
厳重
...