“時服”の読み方と例文
読み方割合
じふく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉はこの少年使者がよほど気にいったとみえ、その夜は大坂城に泊めて馳走し、翌日、時服じふくと刀を与えて、郷里へ帰した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当主がみずから臨場して、まず先代の位牌に焼香し、ついで殉死者十九人の位牌に焼香する。それから殉死者遺族が許されて焼香する、同時に御紋附上下かみしも、同時服じふくを拝領する。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あけの七つから一門、譜代ふだい大名、三千石以上の諸役人が続々と年始の拝礼に参上して、太刀たち目録を献上する。大中納言、参議中将、五位の諸太夫等には時服じふくりょうずつ下し置かれる。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)