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重
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ふりがな文庫
“
重
(
へ
)” の例文
恰
(
あたか
)
も
何
(
なに
)
よ、それ
畜生道
(
ちくしやうだう
)
の
地獄
(
ぢごく
)
の
絵
(
ゑ
)
を、
月夜
(
つきよ
)
に
映
(
うつ
)
したやうな
怪
(
あやし
)
の
姿
(
すがた
)
が
板戸
(
いたど
)
一
重
(
へ
)
、
魑魅魍魎
(
ちみまうりやう
)
といふのであらうか、ざわ/\と
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が
戦
(
そよ
)
ぐ
気色
(
けしき
)
だつた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこへ持つて
往
(
ゆ
)
くと、
売酒郎噲々
(
ばいしゆらうくわい/\
)
が、所謂七
重
(
へ
)
の絹で七
度
(
たび
)
漉
(
こ
)
した酒を飲ませたといふ、東山の竹酔館は、表の
招牌
(
まねきかんばん
)
も
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此處
(
こゝ
)
三十
里
(
り
)
の
隔
(
へだ
)
てなれども
心
(
こゝろ
)
かよはずは八
重
(
へ
)
がすみ
外山
(
とやま
)
の
峰
(
みね
)
をかくすに
似
(
に
)
たり、
花
(
はな
)
ちりて
青葉
(
あをば
)
の
頃
(
ころ
)
までにお
縫
(
ぬひ
)
が
手
(
て
)
もとに
文
(
ふみ
)
三
通
(
つう
)
、こと
細
(
こま
)
か
成
(
なり
)
けるよし、
五月雨
(
さみだれ
)
軒
(
のき
)
ばに
晴
(
は
)
れまなく
人戀
(
ひとこひ
)
しき
折
(
をり
)
ふし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
、
脱
(
ぬ
)
げば
可
(
よ
)
さゝうなものだけれど、
屋根
(
やね
)
一つ
遠
(
とほ
)
くに
見
(
み
)
えず、
枝
(
えだ
)
さす
立樹
(
たちき
)
もなし、あの
大空
(
おほぞら
)
から、
遮
(
さへぎ
)
るものは
唯
(
たゞ
)
麦藁
(
むぎわら
)
一
重
(
へ
)
で、
赫
(
かつ
)
と
照
(
て
)
つては
急
(
きふ
)
に
曇
(
くも
)
る……
何
(
ど
)
うも
雲脚
(
くもあし
)
が
気
(
き
)
に
入
(
い
)
らない。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
珠数屋は「二
重
(
へ
)
に曲げて首に懸けるやうな」とは、随分長い珠数を欲しがるものだと、早速そんなのを一つ拵へて持たせてやつた。すると、門左は
註文書
(
ちゆうもんがき
)
に違ふと言つて、押し返して来た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
八
重
(
へ
)
葎
(
むぐら
)
しげれる宿の寂しきに
茶話:10 昭和三(一九二八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“重”を含む語句
重々
二重
重量
三重
重宝
重大
一重
九重
起重機
二重瞼
貴重
重箱
重傷
尊重
重代
推重
鄭重
幾重
羽二重
厳重
...