ぢゆう)” の例文
かれ小柄こがらぢいさんで一寸ちよつとばあさんかへりみて微笑びせうしながらいつたのである。かれのどへ二ぢゆうにした珠數じゆずいてた。かれこゑおそろしくおほきかつた。ばあさん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして時々望遠鏡ばうゑんきやう火星くわせいの運河が二本に見える 学者がくしやはこれを二ぢゆう運河といつてゐるんぢや
ぢゆう上手かみてにつゞける一間の家體は細工場さいくばにて、三方にりたる蒲簾がますだれをおろせり。庭さきには秋草の花咲きたる垣に沿うて荒むしろを敷き、姉娘かつら廿歳。妹娘かへで、十八歳。相對して紙砧かみぎぬたつてゐる。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
さうして貴方あなた縱令たとひぢゆう鐵格子てつがうしうちんでゐやうが、幸福かうふくつてゐるのでありますから。ヂオゲンを御覽ごらんなさい、かれたるなかんでゐました、れども地上ちじやう諸王しよわうより幸福かうふくつたのです。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ぢゆうたふをかけた
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
やあ おどろいた ここの部屋へやは二ぢゆうになつてゐる