芒花おばな)” の例文
停車場は蘆葦人長ろいじんちょうの中に立てり。車のいずるにつれて、あしまばらになりて桔梗ききょうの紫なる、女郎花おみなえしの黄なる、芒花おばなの赤き、まだ深き霧の中に見ゆ。ちょう一つ二つつばさおもげに飛べり。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)