“芒野”の読み方と例文
読み方割合
すすきの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云い終ると、文覚はすたすた去って、待たせてある馬の側へ戻り、やがて芒野すすきのの果てに、その姿は、没してしまった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一行はその日の暮、一つの川を真ん中に、薄赤い穂を一面になびかせている或広々とした芒野すすきのを前にしていた。その芒野の向うには又、こんもりと茂った何かの森が最後の夕日にかがやいていた。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)