“枯尾花”の読み方と例文
読み方割合
かれおばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その危険が現前すると共に、人々はその危険に対して必要以上に神経過敏になり、その恐怖心を枯尾花かれおばなに投射してそこに幽霊を見た例も少なくなかった。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それから十日ばかりは、何のお話もなく過ぎ去ったが、その間とても、噂は噂を生み、おびえきった人々は、枯尾花かれおばなを妖怪と見誤ったことも度々であった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
廿六日 ちぎれ雲、枯尾花かれおばなの下にあり。鴨、椽側の日向ひなたにあり。俳句新派の傾向を草す。夜を徹す。
雲の日記 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)