トップ
>
『雲の日記』
ふりがな文庫
『
雲の日記
(
くものにっき
)
』
明治卅一年十二月十五日朝晴れて障子を開く。赤ぼけたる小菊二もと三もと枯芒の下に霜を帯びて立てり。空青くして上野の森の上に白く薄き雲少しばかり流れたるいと心地よし。われこの雲を日和雲と名づく。午後雨雲やうやくひろがりて日は雲の裏を照す。散り残 …
著者
正岡子規
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「ホトトギス 第二巻第四号」1899(明治32)年1月10日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
椽
(
のき
)
湿
(
うるお
)
透
(
とお
)
霞
(
かす
)
朗
(
ほがら
)
陰
(
くも
)
焚
(
た
)
鴨
(
かも
)
鳶
(
とび
)
障子
(
しょうじ
)
醸
(
かも
)
虚舟
(
きょしゅう
)
芭蕉
(
ばしょう
)
終
(
つい
)
盥
(
たらい
)
余所
(
よそ
)
淋
(
さび
)
殊
(
こと
)
枯芒
(
かれすすき
)
更
(
ふ
)
日向
(
ひなた
)
掩
(
おお
)
労
(
つか
)