“尾花苅萱”の読み方と例文
読み方割合
おばなかるかや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾花苅萱おばなかるかやの中を押しわけて来た人の声、それはかなり遠いところから呼びかけたようでもあるし、つい鼻のさきで呼びかけたようでもある。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ささやかな流れ川のなぎにき留められたままで、下は流れに冷され、上は秋風に吹かれて、尾花苅萱おばなかるかやの中にあなめあなめと泣いている、この骸骨。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ですから、お銀様も、そのはずみを食って、ものの二間ばかり後ろへ飛びのいて、さいぜん髑髏を探り出したところの尾花苅萱おばなかるかやの後ろへ身を引いたものです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)