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追駈
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おひかけ
放れて
追行折柄火附盜賊改めの
組與力笠原粂之進と云者手先兩人を
引連て今此所を通り掛りけるが文右衞門
拔身を振て久兵衞を
追駈行を
追駈昌次郎と途中にて行違ひと成り梅一人河原に
待居たる所雲助
風俗の者女を
勾引し來り打叩くを
傍らにて梅は驚き
迯出す所を又其者梅を
打殺し胴卷の金を取て
頭割にせんとて彼是二十人ばかり呼集め何でも奴は恐い
早足だと云ひおつたから
最餘程行し時分なれ共
未々三里の松原までは懸る氣遣ひなし本海道を
追駈るより
裏道を