トップ
>
追駈
>
おっか
ふりがな文庫
“
追駈
(
おっか
)” の例文
だが、
追駈
(
おっか
)
けながら刑事の吹き鳴らした
呼笛
(
よびこ
)
の
利目
(
ききめ
)
があった。それを聞きつけた一人の警官が、丁度その時、賊の前面に現われたのだ。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
宛ながら足の四本に止まるを
憾
(
うら
)
むが如く、
一口
(
ひとくち
)
に他の犬を
喰
(
く
)
うてしまうことが出来ぬを悲しむ如く、
醜
(
しこ
)
の
壮夫
(
ますらお
)
デカ君が悲鳴をあげつゝ
追駈
(
おっか
)
ける。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「何が、叔母さん。この
日中
(
ひなか
)
に何が恐いんです。大方また毛虫でしょう、大丈夫、毛虫は
追駈
(
おっか
)
けては来ませんから。」
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すると甚藏は是を
追駈
(
おっか
)
けようとして新吉に
躓
(
つま
)
づき
向
(
むこう
)
の方へコロ/\と転がって、甚藏はボサッカの用水の中へ転がり落ちたから、此の間に逃げようとする。又
後
(
うしろ
)
から
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
橋の上を振廻して、空を切って
駈戻
(
かけもど
)
った。が、考えると、……
化払子
(
ばけほっす
)
に尾が生えつつ、宙を飛んで
追駈
(
おっか
)
けたと言わねばならない。母のなくなった、一周忌の年であった。
夫人利生記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「何があるものか、活動写真さ」品川は笑いながら「活動写真は活動写真だが、それが少し変なんだ。日活現代劇部の作品でね、『怪紳士』というつまらない
追駈
(
おっか
)
け物なんだが」
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
と懐に隠し持ったる
短刀
(
どす
)
を引抜きましたから、新吉は「アレー」と逃げましたが、
雨降
(
あめふり
)
揚句
(
あげく
)
で、ビショ/\頭まではねの上りますのに、
後
(
うしろ
)
から新五郎は
跛
(
びっこ
)
を引きながら、ピョコ/\
追駈
(
おっか
)
けまするが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一旦請合った女をむざむざ魔に取られてなるものかと、
追駈
(
おっか
)
けざまに足踏をしたのでありまする。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
砥
(
と
)
の如き深夜の大道を、
二筋
(
ふたすじ
)
の白い光が
雁行
(
がんこう
)
して飛んだ。
追駈
(
おっか
)
けである。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
豐「居られますまいよ、顔が見たけりゃア早く
追駈
(
おっか
)
けてお出で」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
子供の
中
(
うち
)
悪戯
(
いたずら
)
をして叱られると、内を
駈出
(
かけだ
)
して、近所の馬鹿
囃子
(
ばやし
)
の中へ紛込んで、チャチャチャッチキチッチッと躍っていると、
追駈
(
おっか
)
けて来た者が分らないで黙って
見遁
(
みのが
)
しては帰ったが
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
自動車の
追駈
(
おっか
)
けごっこはもう慣れっこになっているのだ。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
駈
漢検準1級
部首:⾺
15画
“追駈”で始まる語句
追駈行