“ひぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
日暮94.6%
日昏5.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畝傍山うねびやま。それには、やまが、ひるは、くもがかゝつてゐるように、ぢっとしづまつてゐて、日暮ひぐれがると、かぜすといふので、そのさわいでゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
清作は、さあ日暮ひぐれだぞ、日暮れだぞといながら、ひえの根もとにせっせと土をかけていました。
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
日昏ひぐれとともに気温もさがり始め、しかもこう降りどおしに降られてみると、芯まで水浸しになったようで、いきごんでいた気持もどうやらくじけかかって来た。
その木戸を通って (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
火は兵部邸から出たともいい、隣接した町家から出たともいわれるが、日昏ひぐれまえから吹き始めた強い西南の風にあおられ、たちまち延焼して、田村右京邸を焼き、伊達本邸を焼いた。