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日暮
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ひぐ
ふりがな文庫
“
日暮
(
ひぐ
)” の例文
あくる
日
(
ひ
)
から、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になって
夕焼
(
ゆうや
)
けが
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
を
彩
(
いろど
)
るころになると、
三郎
(
さぶろう
)
は
野
(
の
)
の
方
(
ほう
)
へと
憧
(
あこが
)
れて、
友
(
とも
)
だちの
群
(
む
)
れから
離
(
はな
)
れてゆきました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
致
(
いた
)
し
日暮
(
ひぐ
)
れに寶田村を立出
猿島
(
さるしま
)
河原まで來りしが手元の
暗
(
くら
)
ければ松明を
燈
(
とも
)
さんとて火打道具を見るに火打
石
(
いし
)
を
忘
(
わす
)
れたり是れより昌次郎はお梅を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
畝傍山
(
うねびやま
)
。それには、
山
(
やま
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が、
晝
(
ひる
)
は、
雲
(
くも
)
がかゝつてゐるように、ぢっと
靜
(
しづ
)
まつてゐて、
日暮
(
ひぐ
)
れが
來
(
く
)
ると、
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
すといふので、その
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
が
騷
(
さわ
)
いでゐる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
清作は、さあ
日暮
(
ひぐ
)
れだぞ、日暮れだぞと
云
(
い
)
いながら、
稗
(
ひえ
)
の根もとにせっせと土をかけていました。
かしわばやしの夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
やがて
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
彼
(
かれ
)
は
見
(
み
)
すぼらしい
小屋
(
こや
)
の
前
(
まえ
)
に
来
(
き
)
ましたが、それは
今
(
いま
)
にも
倒
(
たお
)
れそうで、ただ、どっち
側
(
がわ
)
に
倒
(
たお
)
れようかと
迷
(
まよ
)
っているためにばかりまだ
倒
(
たお
)
れずに
立
(
た
)
っている
様
(
よう
)
な
家
(
いえ
)
でした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
右の八幡の神楽組かつて附馬牛村に行きて
日暮
(
ひぐ
)
れ宿を取り兼ねしに、ある貧しき者の家にて
快
(
こころよ
)
くこれを
泊
(
と
)
めて、五升
桝
(
ます
)
を伏せてその上にゴンゲサマを
座
(
す
)
え置き、人々は
臥
(
ふ
)
したりしに
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
雪のせいか、その日の午後の郵便物は二時間もおくれて、
日暮
(
ひぐ
)
れ近くに配達された。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
花前は一
面
(
めん
)
あわれむべき人間には
相違
(
そうい
)
ないが、主人も花前を見るにつけ、みずからかえりみると、
確信
(
かくしん
)
なきわが生活の、
精神上
(
せいしんじょう
)
にその
日暮
(
ひぐ
)
らしである
恥
(
は
)
ずかしさをうち消すことができなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
盲目
(
めくら
)
の
父親
(
ちちおや
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて、十二、三
歳
(
さい
)
のあわれな
少年
(
しょうねん
)
は、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、どこからかにぎやかな
街
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へやってきました。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れからすっかり雪になりました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れの
杜
(
もり
)
だ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そして、
毎日
(
まいにち
)
、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、
城跡
(
しろあと
)
にいって、いつもおじいさんの
腰
(
こし
)
かける
石
(
いし
)
のそばに
立
(
た
)
って、おじいさんのくるのを
待
(
ま
)
っていました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すすぎの
底
(
そご
)
の
日暮
(
ひぐ
)
れかだ
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
から、
幾分
(
いくぶん
)
か
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
が、
穏
(
おだ
)
やかになったので、
英吉
(
えいきち
)
は、
喜
(
よろこ
)
んで、
陸
(
りく
)
の
方
(
ほう
)
へ、あらんかぎり、
腕
(
うで
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れてこぎだしました。
海の踊り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すすぎの
底
(
そこ
)
の
日暮
(
ひぐ
)
れかだ
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
、
私
(
わし
)
は、また、ここへやってくる。それまでによく
考
(
かんが
)
えたがいい。」と、おじいさんはいって、どこへか
姿
(
すがた
)
を
消
(
け
)
してしまいました。
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
と
別
(
わか
)
れた、いすかは、
若者
(
わかもの
)
の
無事
(
ぶじ
)
を
知
(
し
)
ると
心
(
こころ
)
から
祝
(
しゅく
)
して、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
前
(
まえ
)
に、
船
(
ふね
)
の
上
(
うえ
)
を
過
(
す
)
ぎて、
遠
(
とお
)
くへ
飛
(
と
)
んでゆきました。
海の踊り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして
二人
(
ふたり
)
のものは、
終日
(
しゅうじつ
)
この
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
をむなしく
歩
(
ある
)
きまわって、
疲
(
つか
)
れて空腹を
感
(
かん
)
じて、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、どこへともなく
帰
(
かえ
)
ってゆくのでした。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
姉
(
あね
)
は、
使
(
つか
)
いの
男
(
おとこ
)
につれられて、いかめしい
馬車
(
ばしゃ
)
に
乗
(
の
)
りました。
馬車
(
ばしゃ
)
は、ひづめの
音
(
おと
)
を
砂地
(
すなじ
)
の
上
(
うえ
)
にたてて、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
の
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
をかなたに
去
(
さ
)
りました。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ、
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
な
太陽
(
たいよう
)
が
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
から
上
(
あ
)
がりました。また、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、かなたの
地平線
(
ちへいせん
)
が
炎
(
ほのお
)
のように
燃
(
も
)
えて、
太陽
(
たいよう
)
は
海
(
うみ
)
に
沈
(
しず
)
みました。
木と鳥になった姉妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、
二人
(
ふたり
)
は、
小屋
(
こや
)
の
中
(
なか
)
でむつまじく
語
(
かた
)
らいました。やがて、だんだん
日暮
(
ひぐ
)
れ
近
(
ちか
)
くなったのであります。
おおかみをだましたおじいさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いろいろと、
上
(
あ
)
がりがまちから、
奥
(
おく
)
の
方
(
ほう
)
をのぞいてなぐさめました。
金
(
きん
)
さんは、うれしく
思
(
おも
)
いました。
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
には、
良
(
りょう
)
ちゃんのお
母
(
かあ
)
さんが、みまいにきました。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
朝早
(
あさはや
)
くから、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
まで、
窓
(
まど
)
の
下
(
した
)
や、ごみ
捨
(
す
)
て
場
(
ば
)
などをあさって、やかましく
鳴
(
な
)
きたてていました。
温泉へ出かけたすずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
とりわけ、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
が
夕焼
(
ゆうやけ
)
けをする、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
に
熱
(
ねつ
)
が
出
(
で
)
るというのであります。そして、
近所
(
きんじょ
)
の
医者
(
いしゃ
)
に
見
(
み
)
てもらったけれど、なんの
病気
(
びょうき
)
かわからないというのでした。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夏
(
なつ
)
がきても、また
同
(
おな
)
じでありました。
静
(
しず
)
かな
自然
(
しぜん
)
には、
変
(
か
)
わりがないのです。
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
に
海
(
うみ
)
のかなたが
夕焼
(
ゆうや
)
けして、その
日
(
ひ
)
もついに
暮
(
く
)
るるのでした。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて、
彼
(
かれ
)
は、
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
って、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
に
近
(
ちか
)
づいて
店頭
(
みせさき
)
へくる
客
(
きゃく
)
に、
石油
(
せきゆ
)
を
量
(
はか
)
って
渡
(
わた
)
していたのです。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道
(
みち
)
ばたでありますから、かや、はえがよくきて、その
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
や、また
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
にもとまりました。
花
(
はな
)
は、
毎日
(
まいにち
)
、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、ブンブンと
鳴
(
な
)
く、かの
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きました。
くもと草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明日
(
あした
)
ばかりは、ものをいってお
友
(
とも
)
だちになろうと、いろいろ
空想
(
くうそう
)
を
描
(
えが
)
きました。やがて、
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
が
赤
(
あか
)
くなって、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になりましたから、
太郎
(
たろう
)
は
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
りました。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になると、ねこは、まったくだれもあたりにいないのを
見
(
み
)
すまして
木
(
き
)
から
降
(
お
)
りてきました。こうして、この
黒
(
くろ
)
ねこは、その
日
(
ひ
)
からおばあさんの
家
(
うち
)
に
養
(
やしな
)
われたのでした。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
すこし
前
(
まえ
)
に、このかさをかぶった、わらじをはいてきゃはんを
着
(
つ
)
けた
労働者
(
ろうどうしゃ
)
は、
村
(
むら
)
をまわりつくして
町
(
まち
)
に
出
(
で
)
ようとして、ある
神社
(
じんじゃ
)
のそばにさしかかり、そこに
荷
(
に
)
を
下
(
お
)
ろして
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、その
日
(
ひ
)
は
思
(
おも
)
いも
寄
(
よ
)
らぬたくさんな
金
(
かね
)
を、
人々
(
ひとびと
)
からもらいました。そして、
日暮
(
ひぐ
)
れに
木賃宿
(
きちんやど
)
へ
帰
(
かえ
)
ってきて
泊
(
と
)
まりました。
彼
(
かれ
)
は、ほかにいって
泊
(
と
)
まるところがなかったからです。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、もう、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になった。また、あしたにしよう。」といって、
彼
(
かれ
)
らは、
仕事
(
しごと
)
をきりあげて、
連
(
つ
)
れだって、
野道
(
のみち
)
を
話
(
はな
)
しながら、てんでに
家
(
いえ
)
をさして
帰
(
かえ
)
ってゆくのでありました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、その
年
(
とし
)
の
夏
(
なつ
)
の
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
のことであります。どこからとなく、たくさんのこうもりが
飛
(
と
)
んできて、
毎晩
(
まいばん
)
のようにりんご
畑
(
ばたけ
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
びまわって、
悪
(
わる
)
い
虫
(
むし
)
をみんな
食
(
た
)
べたのであります。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
は、そのことには
気
(
き
)
づかずに、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
まで
下界
(
げかい
)
を
照
(
て
)
らしていました。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
から
風
(
かぜ
)
が
出
(
で
)
てきて、
天気
(
てんき
)
が
変
(
か
)
わりかけたのであります。
はてしなき世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れ
前
(
まえ
)
に、一つの
丸木橋
(
まるきばし
)
を
見
(
み
)
いだしましたので、
彼女
(
かのじょ
)
は、
喜
(
よろこ
)
んでその
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
りますと、
木
(
き
)
が
朽
(
く
)
ちていたとみえて、
橋
(
はし
)
が
真
(
ま
)
ん
中
(
なか
)
からぽっきり二つに
折
(
お
)
れて、
娘
(
むすめ
)
は
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
におぼれてしまいました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
を
告
(
つ
)
げる、からすの
声
(
こえ
)
が、
遠
(
とお
)
くの
森
(
もり
)
の
方
(
ほう
)
で
聞
(
き
)
こえていました。
赤い手袋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
を
告
(
つ
)
げるからすが、あちらの
林
(
はやし
)
の
方
(
ほう
)
で
鳴
(
な
)
いていました。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから三、
四日
(
よっか
)
たって、やはり
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
のことでした。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“日暮”の解説
日暮(ひぐらし)は、千葉県松戸市の地名。現行の行政地名は日暮一丁目から日暮八丁目と日暮(丁目なし)。郵便番号は270-2253。
(出典:Wikipedia)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
暮
常用漢字
小6
部首:⽇
14画
“日暮”で始まる語句
日暮里
日暮方
日暮崎
日暮門
日暮時
日暮過
日暮頃
日暮狭暗
日暮紋三
日暮里金杉