“ばんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蛮船57.1%
盤旋28.6%
晩蝉14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛮船ばんせんから禁制の火薬や兵器を買いこむため、一時、蜂須賀家を利用した抜荷屋のともがらが、いまだに近海の野々島ののしま、出羽島、弁天島あたりに巣を食っていて
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盤旋ばんせんす 草莾そうもうあいだ
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ひぢを曲げて一睡をむさぼると思ふに、夕陽すで西山せいざんに傾むきたれば、晩蝉ばんせんの声に別れてこの桃源を出で、元の山路にらで他の草径くさみちをたどり、我幻境にかへりけり、この時弦月漸く明らかに
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)