“草径”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさみち75.0%
そうけい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こけに惑い、露にすべって、樹島がややあわただしかったのは、余り身軽に和尚どのが、すぐに先へ立って出られたので、十八九年不沙汰ぶさたした、塔婆の中の草径くさみちを、志す石碑に迷ったからであった。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひぢを曲げて一睡をむさぼると思ふに、夕陽すで西山せいざんに傾むきたれば、晩蝉ばんせんの声に別れてこの桃源を出で、元の山路にらで他の草径くさみちをたどり、我幻境にかへりけり、この時弦月漸く明らかに
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
踽〻然くくぜんとして夕陽せきようの山路や暁風ぎょうふう草径そうけいをあるき廻ったのである。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)