“かなかな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.3%
茅蜩18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時として君は黒い覆面をかけ、手中に見えざるピストルを閃めかし、盗心を神聖視し、憔悴しては銀製の乞食となつて彷徨さまよひ歩るき、消え失せんとしては純金のかなかなの声を松の梢に聴いた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
窓際に差し出ている碧桐あおぎりの葉が黄色くむしばんで、庭続きのがけの方の木立ちにかなかないていた。そこらが古くさく汚く見えた。お庄は自分の古巣へ落ち着いたような心持で、低い窓に腰かけていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いなのめに茅蜩かなかな啼けり子は覚めてすでにききゐつその茅蜩を
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
月すでにのぼりてあはき黄のしめり茅蜩かなかなのこゑぞ森にとほれる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)