“せみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.4%
滑車1.8%
背美0.6%
0.6%
蝉聲0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はこの三階のよいに虫の音らしい涼しさをいたためしはあるが、昼のうちにやかましいせみの声はついぞ自分の耳に届いた事がない。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ごんごろがねをおろすのは、庭師にわしやすさんが、おおきい庭石にわいしうごかすときに使つか丸太まるた滑車せみ使つかってやった。わか人達ひとたち手伝てつだった。れないことだからだいぶん時間じかんがかかった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
鯨には抹香まっこう鯨、つち鯨、つばな鯨、白鯨、ごんどう鯨、白長鬚鯨、長鬚鯨、いわし鯨、座頭鯨、背美せみ鯨、北極鯨、小形鰮鯨など大分変わった種類があり、すなめり、いるか
海豚と河豚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
おほとりの大を以てしてもせみの小を以てしても、同じくこの限を破ること能はざるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
されば變り果てし容姿に慣れて、笑ひそしる人も漸く少くなりし頃、蝉聲せみかまびすしき夏の暮にもなりけん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)