滑車せみ)” の例文
滑車せみが甲板の上でころがってがらがら音を立て、そういうどうにも出来ないような様子に見えながら、それでもなお、潮流の速さのためだけではなくて
ごんごろがねをおろすのは、庭師にわしやすさんが、おおきい庭石にわいしうごかすときに使つか丸太まるた滑車せみ使つかってやった。わか人達ひとたち手伝てつだった。れないことだからだいぶん時間じかんがかかった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
のぼり滑車せみの から鳴り
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
帆の下桁は滑車せみを強くひっぱり、舵はあちこちへばたんばたんと音を立て、船全体はぎいぎい軋ったり、唸るような音を立てたり、跳び上ったりして、工場のようだった。